かなりの金額のお金くれる人を探し続けている状態が続いていました。
数人の方とパパ契約はしていたのですが、パパ活以上の関係と言うわけにはいきませんでした。
これでも贅沢な方なのはわかっているのですが、やはり開業するための資金は喉から手が出るほど欲しかったのです。
3万円という高額なお小遣いを、毎回手渡してくれていたパパなのですが、関係が続いていたあるときにとてつもない発言をしてきたのです。
「ずっとどのぐらい真剣に考えているかを見てきたんだけど、瑠璃香くんは本気なのがよくわかったよ」
いつになく真剣な表情で言い出したのでした。
それまでいろいろな話をしていたのですが、最低でも資金は250万円は必要であることは、ある程度試算していましたし、その話もしておきました。
「毎月30万円を支援しますから、これをうまくやりくりして1年半ぐらいを目安として開業できるように頑張れるかな?」
あまりの出来事に呆然としてしまったのでした。
「今の仕事も目処が付くまでは頑張って欲しい」
パパから伝えられた条件は、完璧だったのです。
ずっと食事をする関係を作っていたのですが、私がどれほど真剣に考えているかを見るためだったようでした。
「は、はい、ぜひお願いしたいと思っています」
ありがたい提案を受けて深々と頭を下げてしまいました。
従来の仕事をしながらも、自分のお店を開くための準備を少しずつ始めることができるようになりました。
フラワーアーティストとして活躍したい私の夢を、真摯に受け取ってくれた美術店の経営者のパパは、とんでもなく大きな金額を提示してくれたからなんです。
同僚のやったパトロンの見つけ方で、私も夢を応援してくれる本気のパパを探すことができたのでした。
自分のお店を開く準備などはとても大変なのですが、それが楽しくて仕方がない日々が続いてしまっているのです。
もうすぐ職場を去る同僚も嬉しそうに「表情がとても明るくなってますよ」なんて言ってくれました。
「教えてくれたから助かったよ、本当にありがとう!」
彼女にも丁寧にお礼を言っておきました。